明日の記憶

敏腕部長がアルツハイマーを発症し、志半ばにして突然の退職。やがて妻さえわからなくなる悲哀に満ちたストーリー、「明日の記憶」（あしたのきおく）鑑賞。主演の渡辺謙と樋口可南子の、演技とは思えない迫力と涙に、こちらも感極まって嗚咽しそうになる。

かといって暗いだけの映画かといえば、脇役の個性豊かな技が笑いを誘い、泣いたり笑ったり、見ごたえのある映画だった。ストーリーのみならず、俳優陣の演技力にも見る価値あり。もう一度観たい、いや毎年一度見たいと思わせる映画だった。透明感のあるテーマ曲も秀逸で、既に条件反射で泣ける 公式サイトを見れば聴くことができます。

大滝秀治（→もう亡くなったかと思ってた・・）の「生きてりゃええんだ、生きてりゃな！」と叫ぶ、ぶちキレた演技は健在。

明日の記憶

• 作者: 荻原 浩
• 出版社/メーカー: 光文社
• 発売日: 2004/10/20
• メディア: 単行本

この映画、多分、見る人の立場によって、ストーリーから派生した部分でも、想うことが色々あるのではないでしょうか。夫婦の在り方、仕事と人生、仕事と家庭、人が生きるということ、既婚と未婚・・・。私自身、様々な思いが去来しましたが、やがて自分さえわからなくなる夫と生きる妻に、キレイごとかもしれませんが、せつなさから生まれるホンモノの夫婦愛や自立して凛と生きることの美しさを感じました。涙 

コメント 5

これ、観たいかも！
相方のそういう場面は、いざとなるとかなりショックでしょうねぇ。
一生連れ添うって意味を、また再確認できる映画かなぁ
大滝秀治さん！そっか、私も勘違いしてたかも・・あの、「男はつらいよ」の
住職役のあの方とゴッチャに・・・(-ω-;)
by nicolas (2006-05-17 20:49) 

けんさん好き。
難しいことは良くわからないけど。
相方よりは先にアルツハイマーになりたいと。
by たろちぅ (2006-05-18 03:55) 

★相方より、先にアルツハイマーになりたい・・って、taro-chuさん、おもしろすぎ♪私は最近、固有名詞が出てこないし、ひょっとして兆候？とか思って怖いです。今朝も改札で会社の社員証出してたし、マンションの入り口では鍵の代わりに定期だしてた・・やばい～♪
by Nicoli♪ (2006-05-21 02:23) 

さらに読みたくなりました・・・！　最近、アルツハイマーをテーマにした話が多いのは気のせいでしょうか？　映画も見たいですねー・・・。ＤＶＤが出るのを待たないと。「間宮兄弟」も映画見たいし・・・。困っております(._.ゞ)
by まそ (2006-06-02 20:19) 

まそさんの言うように、最近アルツハイマーをテーマにした話が多いですよね。何かあるのかしら？
『明日の記憶』は来週くらいに見に行く予定です！泣けそう～。
by なお (2006-06-03 21:54)